冠水車というのをご存知でしょうか?
台風や大雨の洪水などで、水に浸かってしまった車のことを「冠水車」と言います。
車というのは水に浸かると電気系統などに障害が生じるため、一般的にはそれを再販するということはせず、部品取りなどに用います。
中古車オークションでも、「冠水車」として出品されると、価格はほとんど期待することができません。
しかし冠水車というのは、事故をしているわけでもなく、内外装をきれいにするとそれを見分けることが難しいということもあります。
悪徳業者はそれを利用します。
つまり冠水車をほとんど捨て値に近い価格で仕入れてきて、内外装をピカピカに仕上げます。
それを中古車オークションでセリにかけるのです。
冠水の程度にもよるのでしょうが、何割かは冠水車とばれずにそのまま落札されることもあるのです。
目ざとい業者は、洪水などが起こると、その地方に車を買い付けに行くぐらいですから・・・。
では冠水車を見分けるにはどうすればよいのか?
まずは「におい」です。
いったん車の内装が泥水に浸かると、乾いても強烈なにおいがします。
生臭いような、汚れた雑巾のにおいとでもいいましょうか・・・。
まずは生理的にいやなにおいの車には要注意です。
もう一つが車のさびです。
例えば次の写真を見てください。
車のカーペットをめくった写真です。
このように内部にさびが出ています。
このような車も冠水車の可能性があります。
もちろんさびが出ているからといって、ただちに冠水車と決めつけることはできませんが、車にさびが出ているのは、冠水車に限らずいい影響を与えません。
何かちょっと怪しいな、と感じたら車の細かい部分をチェックしてみましょう。
皆さんは、怪しいと感じれば、無理に購入する必要は全くないのですからね。