最近は車の盗難が多いですよね。
これらの盗難車の多くは海外に運ばれるそうです。

しかしもちろんすべて海外に運ばれるわけではなく、国内でも出回っているので注意が必要ですね。

実は私のお店にもこのような盗難車と思われる車が持ち込まれたことがあります。


その話の前に、盗難車は一体どんな方法でさばかれるのかご存知でしょうか?(こんな話して大丈夫かなぁ)

まず車というのは、「車台番号」とって1台1台に固有の番号がつけられています。

車検証にも記載されているので、ご存知の方も多いと思います。

車検証


この車台番号は、車のボディに必ず刻印されています。

車台番号 刻印

通常は上の写真のように、ボンネットの中に刻印されていること多いでしょう。

車を名義変更するときは、車検証の車台番号と車に刻印されている番号とが同じことを確認します。


盗難車の場合は、普通名義変更に必要な書類が揃いません。
そこで事故でつぶれた車などから車台番号の部分だけを切り取り、それを盗難車につけてしまうのです。

すると盗難車は、形式上事故でつぶれた車に早変わりするので、名義変更に必要な書類もその事故した車の書類でOKというわけです。


以前私のお店に持ち込まれた車も、査定しているとなんかその車台番号のあたりが変なのですよね。
違和感があるというか。

そこでお客さんに

「明日、一度陸運事務局に持ち込んで確認してもらいますので、お支払いはその後でよろしいでしょうか?」

と説明すると、

「じゃ、また明日出直すよ」

とそそくさと出て行ってしまいました。

もちろん翌日になっても現れることはありませんでしたが。