これまでにいろいろと悪徳車買取店の手口を説明してきました。
しかしあくどいのは何もお店だけではありません。
車を持ち込んでくるお客さんだって結構、質の悪い方がいらっしゃるものです。
そんな中でも意外に多いのが、車の傷などを上手くごまかしてくる人です。
通常、買取店に車を持ち込むときは、車をキレイにして持ってこられる方が多いのですが、ごまかそうと考えている人は逆にわざと汚してきます。
車にほこりなどがかぶっていると、細かい傷が見にくいんですよね。
それと傷の部分を上手にタッチアップしてくる人も多いですね。
タッチアップとは?
上の写真を見てください。
このようにキャップの裏がマニキュアのようになっていて、この筆を使い傷の部分に色を付け、上手にごまかすんです。
もちろん私達もプロですので、普通はタッチアップしてあっても見つけます。
「あ~、傷を隠しているけどわかるんだよね。はい減点と」
という感じですね。
しかしこれが悪条件が揃うと見逃してしまうことがあるんです。
悪条件の中でも、私達がもっとも嫌なのが、「雨の日の査定」です。
ボディーに水滴が付くと、車の傷や凹みって本当に見にくいんですよね。
車自体もキラキラと光り、なんだか程度がよく見えてしまいますし。
そしてこの雨の日にプラス、時刻が夕方ぐらいに重なると、本当に査定がしづらくなります。
こんなときに、車の傷に上手にタッチアップがしてあると、見落としてしまうことが多いのです。
翌日、車をキレイに洗い、ワックスをかけていてびっくり!
「おいおい、この車こんなに傷だらけだったっけ?」
と倒れそうになることも・・・。
お客さんの中にはこの事を知っていて、わざと雨の日の夕方暗くなってから車を査定に持ち込んでくるのですよね。
いや、本当意地悪ですよ。