車の買取店では、全国の中古車オークションの落札データーを参考にして、あなたの買取価格を決定していると説明しました。
この中古車オークションの落札データーというのは、いろいろな会社から販売されています。
その中でも有名なのが、「DATA LINE」というデータです。
これは毎日オークションの落札車データーがネットからダウンロードできるようになっています。
上の画像がそのパソコン上での画面です。
皆さんの中には、買取店で査定してもらったときに、その画面を見たことがあるという人もいるかもしれませんね。
そんな時は、おそらくお店の人から次のようなことを言われたのではないでしょうか?
「本来お客様に見せるものではないのですが、今回は特別に中古車オークションの落札価格をお見せします。
この画面を見てください。全国の中古車オークション会場のデータが載っています。この中でお客様の車に近いデーターを抽出しました。
いかがですか?これが実際に私どもの仕入れの場である、オークションで取引されている価格なのです」
そしてその画面を実際に見てみると、以外に安い価格で取引されているのを見てがっかりするはずです。
しかし実際のオークションの落札価格であるのに間違いはなく、妙に説得力があるのも事実です。
そこで店から提示された金額でしぶしぶ了承することに・・・。
しかし皆さん、このような手口は車買取店がよく使う手ですので、注意してくださいね。
これはオークションの中でも、特に安く落札されている車のデータだけをわざと選んでいるのです。
というのも、このデーターで事故歴の有無などはわかるのですが、その他の細かい情報はわからないからです。
例えば、事故歴はなくても、オークションの出品票に「エンジン不調」などとかかれていれば、落札価格は当然安くなりますよね。
しかしそういった細かい記述までは、このデーターではわからないのです。
私達プロは、こういったことはよくわかっているので、事故車でなくとも極端に安い落札価格のデーターははじいて考えます。
しかしお客様にデーターを見せるときは、あえてこのように安いデーターだけを見せるというわけなのです。
そして一般の方はそんなこととは露知らず、まんまとその手口に引っかかり、安い値で車を売ってしまうというわけですね。
プロが素人をだますのは、どこの世界でも簡単です。
皆さん、ご注意あれ。